福山市における不動産の取引は、賃貸・売買の2つがあり、売買はさらに業務用・住居用の2つに分けられます。いずれの場合も不動産業者のお世話になります。不動産取扱企業により、売買をダイレクトに行っている企業と、仲介業を中心に行っている企業とがあります。また、大手から中小まで企業の規模に違いがあります。大手のほうがいいと考えがちですが、物件データは業界で共有されており、また、中小店舗の方が福山市に密着し地域固有の事情に精通しているということも考えられます。
不動産業界団体の広島県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会広島県本部に問い合わせて、ふさわしい会社を紹介してもらうことも可能です。福山市の不動産業者は大和ハウス工業株式会社、積水ハウス株式会社、住友林業株式会社、パナホーム株式会社、三菱電機ライフサービス株式会社、山根木材株式会社、タカセ不動産株式会社、東建コーポレーション株式会社、積和不動産中国株式会社、大東建託株式会社などです。
不動産価格は地域によって異なり、殊に土地価格の違いが影響します。適した不動産会社が決まったら、見積りをしてもらい、満足のいく価格でしたら、取引が成立します。不動産業者には仲介料を払い、約3%が通例です(上限3.15%)。登記は、司法書士に依頼します。登記の印紙代金は一定価格ですが、手数料は司法書士によって異なります。不動産購入費は経費となるので、税務署へ確定申告が必要です。
不動産の購入・売却・貸し借りをする時は、まず不動産業者を選択することから始めます。日本全土を広く対象としている大手不動産会社もありますが、福山市の地元業者に頼むのもいいでしょう。信頼できる不動産業者かどうか確認するには、宅地建物取引業者の免許を持っているか調べます。不動産の売買にはこの免許が必要で、免許証番号があり、免許行政庁により交付されます。また、団体に加入している会社は、自主規制を行っているので、より信頼性が増します。不動産の広告は表示が規制されており、虚偽内容の宣伝はもちろんのこと、「三割引」のような二重価格表示や、「抜群」「掘り出し」「最高」のような文句を使った誇大広告を出している業者は信頼できないでしょう。